おしゃべりホットライン

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「学研アニメ声優WEB」と、人気アニメ情報誌「月刊アニメディア」(学研パブリッシング刊)の連動企画! アニメディア4月号「おしゃべりホットライン」掲載の柿原徹也さんのインタビューの別バージョンを“WEB出張版”としてたっぷり紹介します。
アニメディアの記事も、ぜひチェックしてみてくださいね。

第2回 柿原徹也僕の声優デビュー

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――学研アニメ声優WEBで配信している『KKHRラジオ』は、声優を目指す方や声優業界をもっと知りたいという方向けのラジオということで、こちらでは柿原さんのデビュー当時について伺いたいと思います。お芝居を始めた頃のことは憶えていますか?

「はっきりと憶えています。最初にお芝居をしたのは僕が19歳の時で、ドラマCDでした。そのドラマCDは、いまも第一線で活躍中の声優の方々が出演している作品で、皆さん、本当に芝居が上手だったんです。自分もかなりの台詞量があったんですが、そのぶん自分の下手さが如実にわかってしまって、これはまずいぞと思ったのを覚えています。本当にひどかったんです(笑)。ただ、ものすごくいい勉強になったのは確かで、まずはこの人たちに追いつかなければいけないって思いましたね。今でもそのドラマCDを聴いては、自分の戒めにしています」

――それほどだったんですか!?

「プロダクションに所属したばかりの若い子達に『どうやったら芝居が上手くなりますか』とよく聞かれるんですが、『当時の僕より君たちのほうが圧倒的に上手だよ』と必ず答えるほどですね。でも、全然納得いかないみたいです(笑)」

――それはどうしてでしょうか?

「どうもシモン役で出演していた『天元突破グレンラガン』のイメージが強いらしく、これがデビュー作に思われているんでしょうね。シモンを演じていたのは、ジュニア所属になって2年か3年目くらい。その間、それなりにアニメ作品にも出演していましたから、比較しても意味がないんです。それで、改めてデビュー作のドラマCDを聴いてもらうんですが、そうすると今度は『確かにひどいですね……』と言われるんですよ(笑)。でも、当時の僕は本気で演じてその程度でしたし、今の若い人たちはそう思えてしまうくらい上手なんです」

――どういった部分に、今の若い声優さんの上手さを感じますか?

「技術と耳のよさですね。その上、このキャラクターはこのシチュエーションではこういう雰囲気で話すだろうといった、状況判断能力も高い。お芝居のニュアンスが感覚で掴めているんだと思います。それはきっと、アニメの本数が増えてきた時代に育ち、僕たちが小さい時よりもたくさんのアニメに、当たり前のように触れているからでしょうね。さらに最近は、インターネットラジオの本数も増えましたし、ゲームにも当たり前のように音声がついている。僕らの時代なんて、『ときめきメモリアル』に声が入っていてすごい!』と思っていたくらいですから(笑)。そういった状況が関係しているように思いますね」

――自然と声優さんの芝居や話し方に触れているから、そのニュアンスを掴むのが上手くなっていると。

「ええ。その一方で、少し厳しいことを言わせていただくと、既存の声優さんの表現方法や節回しに影響されているなと感じる部分もあって。このラジオを聴いてくださるリスナーの皆さんの中にも声優を目指している方がいらっしゃると思いますが、そういう方は、まず自分をまっさらにしてほしいですね。でないと、癖なども含めた“自分の芝居”ができないと思うんです。僕なんかは下手くそで何も持っていない状態だったので、自分で自分の芝居を見つけなければならなかった。それはある意味、幸せなことだったのかなと思いますね」

――自分にしかできない芝居を見つけることが重要なわけですね。

「誰かがしている芝居を意識するというのは、別の誰かも同じことをしていると考えたほうがいいと思います。やっぱり若い方には、守りに入らず、新しいものを追求していただきたいですね」

――こちらのラジオでは、そういった柿原さんの経験に基づくお芝居のお話や心構えを聴けるのが嬉しいです。

「声優を目指す方や声優業界・アニメ業界に興味のある方だけでなく、ぜひ現役の声優の方にも聴いていただきたいですね。僕自身の経験はもちろんですが、先輩方から教わったことなどもたくさん話すようにしているので、何かしら再確認できることがあると思います」

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