おしゃべりホットライン

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「学研アニメ声優WEB」と、人気アニメ情報誌「月刊アニメディア」(学研パブリッシング刊)の連動企画! アニメディア7月号「おしゃべりホットライン」掲載の伊藤静さんのインタビューの別バージョンを“WEB出張版”としてたっぷり紹介します。
アニメディアの記事も、ぜひチェックしてみてくださいね。

第5回 伊藤静目立ちたがり屋のくせに恥ずかしがり屋

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――伊藤さんが声優というお仕事を知ったのは高校生くらいだそうですね。

「アニメはよく見ていましたけど、声優という職業があることを知ったのは、高校生くらいでした。ゲームショップでアルバイトをしていた時にゲームのPVを見て興味を持ったのが最初ですね。色々調べたら、キャラクターに声を当てるだけでなく、歌やラジオなど幅広いお仕事があるんだって知りました」

――その時点で声優になりたいと決意されたのでしょうか?

「いえ、興味があるし、とりあえず養成所に行ってみようかなというくらいでした(笑)。でも、養成所に入ってみると、お芝居が楽しくて自分に合っているなと思ったんです。当時は声優ってそんなに顔を出さなくて済むだろうなとも思っていて。私、目立ちたがり屋のくせに恥ずかしがり屋で、すぐ顔が真っ赤になるんですよ。だから、声優っていいなと思っていたんですが……実際、声優になってみると撮影やイベントが多くて(笑)。さすがに今は慣れましたが、デビュー当時はちょっと戸惑いましたね」

――声優デビューしたときのことは憶えていますか?

「最初は『それいけ!アンパンマン』の劇場版でした。といっても、ガヤのひとりとして呼んでいただいたようなもので、何もわからないうちに終わってしまって。ただ、TVアニメのデビュー作『TEXHNOLYZE』は、ものすごく緊張しましたね。台詞量がそれほど多くないヒロインでしたが、台本を持つ手がいつも震えていました。それでも出演できたことがうれしくて、1話から最終話までの全台詞を憶えたほどです」

――仕事への慣れみたいなものが出てきたのはいつくらいでしたか?

「『マリア様がみてる』の途中くらいから『スターシップ・オペレーターズ』の頃でしょうか。年代的には2004年から2005年にかけてですね。『マリア様がみてる』は女性が多い現場ということもあり、少しリラックスできるようになったような気がします。『スターシップ・オペレーターズ』は自分が主人公ということで、例えばゲストキャラクター役の声優の方がいらっしゃると、私が作品の説明などをすることが多かったんです。それもあり、単に自分のキャラクターについて知るだけではなく、キャラクター同士の関係性や作品全体の方向性などをもっと俯瞰で見るようになりましたね」

――お芝居に対する向き合いも変わったのでしょうか?

「そうですね。最初の頃ってどうしても『自分の芝居を聴いて!』という方向に意識が向きがちで、がむしゃらに自分のキャラクターを演じるだけでした。でも、芝居というのは自分ひとりでするものではなくて、ほかの役者さんとの掛け合いがあってはじめてできるものなんです。掛け合いと自分のやりたい芝居をいかにすりあわせていくか。ちょうどそんなことを考えるようになった時期でもあります」

――お話を聞いていると、作り手としての自覚が芽生えてきた時期でもあるようですね。

「それもありますね。作品の正式な打ち上げに参加するようになって、ものすごい人数の方が関わっていることを知ったんです。1本30分、1クール、2クールでも時間にしたらわずか数時間分の作品に、何十人、何百人という方が関わられている。それを見たときに、自分も皆さんと同じ作り手の人間なんだなという気持ちがかなり強くなりましたね」

――では、これまで出演された作品の中で印象に残っている収録などはありますか?

「森島はるか役で出演した『アマガミSS』は、恥ずかしかったという意味で印象に残っています。特に主人公の橘君と一緒に入ったポンプ小屋のシーン! 彼がどこにキスをするかという話で“膝の裏”になるんですが、そのイチャイチャの最中、後ろに座っているキャスト陣からクスクス笑い声が聞こえるんです。心が折れそうになりましたね~(笑)。でも、それを乗り越えることができて、役者としてハートが強くなったなと感じました(笑)」

――最後に、これから声優を目指す方にひと言お願いします。

「個人的な感覚だと、いきなり声優一本に絞るよりもいろんな経験をしてから声優になったほうが、視野が広がるのではないかと思うんです。もちろん10代から声優を目指すのもいいと思いますが、あくまでも役者として長くやっていきたいというのであれば、たくさん寄り道をして、さまざまなことを吸収してからでも遅くないと思います。むしろ、そのほうが面白い役者になる、なんてことだってあるんですから。だから、急がず焦らず、自分だけの道筋で頑張ってください。」

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