おしゃべりホットライン

おしゃべりホットライン

「学研アニメ声優WEB」と、人気アニメ情報誌「月刊アニメディア」(学研パブリッシング刊)の連動企画! アニメディア8月号「おしゃべりホットライン」掲載の下野紘さんのインタビューの別バージョンを“WEB出張版”としてたっぷり紹介します。
アニメディアの記事も、ぜひチェックしてみてくださいね。

第6回 下野紘早すぎる目標達成に戸惑いの日々

このエントリーをはてなブックマークに追加

shimono_0709

――下野さんが声優の存在を知った、きっかけについて教えてください。

『無責任艦長タイラー』というアニメです。当時、声優さんが載っている雑誌が出始めていたこともあって、そこから徐々に声優という職業に興味を持つようになっていきました。

――高校で演劇部に所属していたそうですが、やはり演技の勉強のために?

実は、中学を卒業したあとすぐに養成所に行こうと考えていたんですが、親から“高校だけは出てくれ”と言われて。せめて演劇部のある学校へ行こうと、高校進学を決めました。でも、その演劇部で学んだことは、演技より人間関係の難しさで(笑)。それに、ミュージカル色の強い部だったので、演じるのも恥ずかしかった思い出があります。僕が3年生の時、ミュージカルではなく純粋な演劇をやろうという流れになったんですが、台本作りや後輩の演技指導、演出、音楽と照明決めを全部僕ひとりでやりました。

――ひとりでですか!?

僕の代の部員は途中でほとんど辞めてしまったので、僕がやるしかなかったんです。初めてのことだったので、いいものが出来たかどうかはわかりませんが、すごくいい経験になりました。

――そして日本ナレーション演技研究所に入り、その後すぐに声優事務所に所属。そしてアニメの主役を掴みます。

事務所のオーディションに受かった時もそうでしたが、TVアニメ『ラーゼフォン』の主人公役を掴んだ時も、“まだ早すぎる”というのが正直な感想でした。自分の人生プランの中では、22歳で事務所に入って、23か24歳くらいでアニメデビューをして、そこから徐々に役をもらっていく予定だったんです。だから、気持ちがうまく対応できずに、けっこう苦労をしましたね。

――養成所に入ってから、わずか数年での出来事ですからね。

養成所では舞台の芝居ばかり習っていたので、ほとんど右も左もわからない状態だったんです。収録現場にはすごく有名な方々ばかりで、挨拶をするタイミングすらわからず、おまけに取って食われたらどうしようという被害妄想まで出てきて。恐る恐る挨拶へ行ったら、皆さんものすごく優しい方々で、それまでの自分の恐怖心はなんだったんだろうと、逆に気恥ずかしくなりました(笑)。

――下野さんが真面目で緊張しやすいということがよくわかりました(笑)。

その当時は物事を真っ直ぐに受け止めすぎる傾向があって、“失敗したら終わりだ!”と考え込んでしまうんです。失敗したところで人生が終わるわけではないですし、リカバーリーすればいいんでしょうが、ついマイナス思考に。それがまた輪をかけて、“失敗してはいけない”という思いを生んで、どんどん悪循環になっていました。

――そういった時に、気持ちの励みになっているものは何ですか?

ファンレターの存在ですね。多くの方が自分の演技に対して色々なことを感じてくださるんだと、今でも本当に励みになります。皆さんのアドバイスや優しい言葉を見ていると、“こんなところでまごまごしている場合じゃない”と思えるんです。

――下野さんが声優業界に入って、一番楽しかったことは?

それはもう、いっぱいあります! みんなでお酒を飲んでいる時はすごく楽しいですよ、色々なことが起こりますから(笑)。それから、声優業界に入って10年が経った頃に、『無責任艦長タイラー』のBlu-ray版が発売されることになり、なんと発売記念の特別版ラジオにゲストとして呼ばれたんです。とても古い作品なので、関わることはないだろうと思っていただけに、本当に嬉しくて!! 収録当日は、全力で喋りまくりました。気分は完全に中学生(笑)。あとは、色々なところで唐揚げが好きだと言っていたら、コンビニエンスのローソンさんとお仕事をさせてもらう機会もありましたし……この業界に入ったら、好きなものは好きだと言い続けることが大切だと実感しました。

――今後の展開も楽しみです。

自分の目標としては、もちろん今の仕事をしつつ、自分からみんな声をかけて、何かを創り出していかないといけないんじゃないかという気があります。ただ、僕は石橋を壊れる寸前まで叩く性格ですから、実現するかどうか。あー……こうやってマゴマゴしている自分を脱却しないと! ただ、変化は少しずつにさせてください(笑)。

「憧れ」を「目標」にするヒントがいっぱい!声優志望AtoZ
もし声優になるなら…あなたはどんなタイプ?
このエントリーをはてなブックマークに追加